アルモニカという楽器について
Friday, September 26, 2008 PM03:30
さっきwikipediaで「鉛」について調べ物をしていたら、この見たことも聞いたこともない「アルモニカ」という楽器にたどり着いたんだけど、この楽器のエピソードがなかなかに興味深いので紹介しようと思います。
これがアルモニカ
© G. Finkenbeiner Inc.
アルモニカは直径(音程)の異なるガラスのお椀を並べて、それを回転させ指の摩擦で音を奏でる楽器です。形式は異なるけど似た楽器にグラス・ハープ(グラスに水を満たして云々の楽器)がありますが、それに演奏の効率化を図るよう機械化したものと思えばいんじゃないでしょうか。「天使の声(発明者談)」とも呼ばれる透き通った素晴らしい音色を奏でる楽器ですが、ついぞ2~30年前まで息絶えていた「幻の楽器」だったようです。
聞いてみましょう
■Glass Harmonica
■"Dance of the Sugar Plum Fairy" on the Glass Armonica
■'Venus' on the Glass Armonica in Hong Kong
勝手に動き出すフランス人形でも出てきそうな妖艶な音でございます。すごくないすか?
さらに詳しく
これ作ったのはベンジャミン・フランクリンだって言うんですから以外だなーって思う。アメリカ史で必ず出てくるあの100ドル札の人ですよ(習ってない)。というかこの人は学者でもあり政治家だけではなかったんですね。
さらにこの楽器の面白いところが、こいつのせいで神経障害や鬱病、目まい、筋肉の痙攣などよく分からんオカルトな現象が起こると言った迷信噂が当時は広まっていたそうです。
えも言われぬ甲高い響きが死者の魂を呼び寄せて神秘的な力を宿らせたとか、聞いた人の頭をかき乱しておかしくしたと口々に言い始めるようになってしまった。更には演奏会場で子供が死亡するという事件まで発生してしまい、その事件をきっかけに、ドイツのあちこちの地方で警察当局が全面的にアルモニカ演奏の禁止令を発令するまでに発展した。
あの音だったら気持はわからんでもないです。
一方、科学的な検証もなされたものの、
一つには、ガラスとの摩擦によって引き起こされる持続的な振動のせいで、演奏後には指先に痙攣を覚えるが、それが神経を害するというものである。二つには、そこはかとない高音が聴覚から脳を共鳴させ、悪影響を与えるというというものである。三つには、柔らかい吹きガラスの類は、鉛を25~40%も含んだ鉛ガラスを用いていたため、濡らして触れる指先から鉛が浸透し、鉛中毒を起こしたせいというものである。
などどいった見解がありますが(ここに「鉛」が。クリスタルガラスは酸化鉛が含有されてるんですよ)、未だ科学的根拠が解明されていない、未解決の現象だそうで。このあたりはリンク先をどうぞ。そういったクレームもあり流行が廃れ、いつの間にか歴史の闇に消えていった不幸な楽器なんです。
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